どうも。東京・仙台ドラムレッスン講師の西川です。
今回はドラム演奏の際に多様されるゴーストノートについて書きたいと思います。
意識的に聞いてないと聞き逃してしまうゴーストノートはドラム演奏の中で目立たないけれど重要な要素なのです。
このテクニックを理解し、活用することで、リズムに立体感や奥行きを持たせることができるので、記事を参考に演奏の中に取り入れていってみてください!
ゴーストノートとは?
ドラムだけではなく楽器全般で使われる音ですが、今回はドラム演奏時でお話します。
ドラムの基本リズムやフレーズに組み込む「弱いタッチで演奏される音」です。
はっきり聞こえる音ではなく、隠れている音のような感じなので「ゴーストノート」と呼ばれるわけです。
スネアドラムで使用されることが多いですが、ハイハットやバスドラムなど他の楽器でも登場します。
ファンクやジャズなどリズムのニュアンスが重視されるジャンルで多用されるように思いますね。
ゴーストノートを使う理由
隠れている音なので、「いるの?」って思うかもしれないですが、実は陰ながらリズムやグルーヴを支えているのです。
例えば以下のような効果が期待できます。
- リズムにダイナミクスを与える
強弱のコントラストが生まれるので、全体の音に立体感が生まれ演奏を豊かにします。 - グルーヴを強化する
休符になっているところに音を入れるので、音と音のつながりであるリズムがよりスムーズな流れに聞こえたりします。その事により聞き手をより惹きつける事につながったりしますね。 - 曲の個性を引き立てる
シンプルなリズムパターンももちろん素敵ですが、曲によっては複雑なものがマッチすることもあります。ゴーストノートを加えることでリズムパターンに複雑さや深みが増すことが期待できます
具体的な使い方
画像のような楽譜があるとします。
楽譜通り演奏してもよくあるフレーズに感じるかもしれませんが、2拍目4拍目のスネアにもっと立体感を持たせたかったりした場合に赤枠内のスネアをゴーストノートにします。
演奏してみてどうですか?
もともとのフレーズとは違ったニュアンスのグルーヴになると思います。
さらに、ゴーストノートが無い場合も演奏してみると、あるのと無いので違いも感じれるかと思います。
★音量バランスのポイント: 他の音に埋もれる程度の音量に
ゴーストノートを練習する方法
具体的なニュアンスがわかったところで実際の演奏で使えるようにしなければなりません。
かんたんに練習方法を紹介したいと思います。
- パターンの反復練習
まずは先の画像のようなシンプルな楽譜で音のコントロールを身に着けます。
フレーズに慣れるまではゆっくりから初めて、慣れてきたら実際に演奏するテンポ感に上げていきます。 - 音量調整のエクササイズ
フレーズに慣れたら音量の調整に意識を持っていきます。
アクセントノートとゴーストノートの差を明確にする必要があります。
基本のアクセントフレーズのアクセント以外のところをゴーストノートで行ってみたりしましょう!
- 録音とメトロノームの活用
音のニュアンスが重視されるのがゴーストノートです。
使えるようになってきたら、客観的に聞くのも大事です。
まずはスマホで大丈夫なので、演奏しているのを録音してみて、音量による音のニュアンスの違いがどのような感じになるかを確認してみましょう。
また、本来無いところに音が入ってきたりするので、リズムの正確性を強化するためにメトロノームを使って練習するのも良いですね
注意点とコツ
音が大きすぎると主役を邪魔する可能性があります。
「さりげなく」がキーワードのゴーストノート。
曲調や一緒に演奏するバンドメンバーとの相性を考慮して使い分けれるようにしましょう。(※なんでもかんでも入れればよいというものではありません。)
ゴーストノートは、ドラム演奏における”隠し味”です。
その魅力を知り、練習を重ねていくことで、あなたの演奏はさらに洗練されるでしょう!